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体育会と留学 : ラグビー部
「ラグビー部 鈴木克弥・斉藤響・榊謙二郎」

体育会と国際協力

「ラグビー部 鈴木克弥・斉藤響・榊謙二郎」



先日「体育会と留学」と題した企画が始動した。私自身、体育会と留学の両立の難しさを痛感した1人であり、アトムのインスタグラムで行われた2択アンケートの結果には考えさせられる部分があった(前回企画「ヨット部・中井洋介」に詳しい結果を掲載)。学生が希望すれば、この2つを両立できる環境が今後整っていくことを願うばかりだ。


話が脱線したが、今回は「体育会と留学」から転じて、「体育会と国際協力」と題した企画をお届けする。インドでの約一ヶ月に渡る国際協力に携わったラグビー部。その中の、鈴木(政策4)・斉藤(社4)・榊(政策3)の3人に当時を振り返ってもらった。



ーー国際協力に参加するに至った経緯は何でしたか?

鈴木:始まりは夏前に政策学部の教授の川井先生から、「インドで1カ月国際協力してみないか」という話が全体ミーティングであったんだよね。それで希望者が話を聞いて、参加意思があるかみたいな感じで進んでったのが始まりかな。


ーーインドではどのような活動をされていましたか?

:4週間のうち最初と最後の1週間はデリーにいました。真ん中の2週間でブバネーシュワルにいて、KIITKISSっていう学校にラグビーを教えていたっていう感じです。


ーーどのような方にラグビーを教えられていましたか?

:高校生・大学生に関しては、ラグビーの知識がそこそこある方々に教えていました。

鈴木:小中学生は知識がほとんどなかったよね。鬼ごっことかしてたね。



遠征に参加した8人のメンバー



ーー異文化でラグビーを教えることの難しさについてはどうでしたか?

鈴木:やっぱり言葉の部分で、最初英語が通じるみたいな感じで言われてたんですけど、実際行って見たら高校生以下は全然英語通じなくて。オリア語っていう言葉を話してました。そういった意味では言葉の壁みたいなのをすごく感じたのですが、ラグビーボールを通して、言葉の壁を超えたコミュニケーションが取れたかなっていうのは僕自身すごく思うところです。

斉藤:僕ら3人はもともと選手だから、コーチングが初めてで。初めてなんだけど向こうの人数80人を1人で見ないといけないっていう規模感の違いが結構あって、とにかく全部刺激的で本当に初体験のことが多かったなという印象が強いです。1日目はこれが出来なかったから試行錯誤して「明日これやってみよう」って明日やってみるけど、また別の問題が出て、っていう繰り返しでした。その中でコーチング難しいなと思うし、自分の技術見直して、監督とかコーチって偉大だなって思ったりする日々だったなって思います。

鈴木:結構毎日夜ミーティングしてたもんね。朝とかも。

斉藤:1日3回とかミーティングして日本だと必ずスケジュール決まってたけど向こう凄い自由なんで。この日は小学生も来るけど、次の日になったら大学生しか来ないとか。全然スケジュール感分からなくて、誰が来るかも分からないから、全パターン準備したよね。

鈴木:そういった意味ではかなり大変だったよね。

斉藤:イレギュラーなところが多すぎてね。後ボールとかの物資が足りてないの痛感したし。グラウンドもすごかったよね。

鈴木:最初の赤土のところとかすごかったよね。

:あんなんじゃ練習できないですよね。

斉藤:石とかガラスとか普通に踏んでるし。そういう中で練習するっていうのがね。教える面でも練習する面でも厳しい部分はあったよね。

:教えるっていうことは自分がそれなりに理解してないと出来ないし。自分たちのやってるレベルのラグビーを教えるのは出来たとしても、向こうのレベルに合わせたラグビーを教えるのが難しくて、試行錯誤の日々って感じでしたね。



現地の学生にラグビーを教える



ーーインド遠征での価値観の変化はどうでしたか?

斉藤:この質問に対して一個で答えるのは難しいよね?

鈴木:確かに。全て学びがあったもんね。

斉藤:帰ってきて就活があるから、何を学んだかっていうのを5つぐらいで書いたけどそれでも収まらないところはあるし。絞れても5つだからね。意外とたくさんよね。

鈴木:僕はデリーフルフズっていう貧困層の方たちにラグビーを教えるっていう機会があったんですけど。その練習後に子供たちが自分たちの家見に来なよって言ってくれて。行ってみたんですけど、その時が僕的に一番価値観が変わりましたね。響さんあの熱い話してくださいよ。

斉藤:僕ですか(笑)これ子供たちが高速道路の下に住んでて、家も布の家でこんなところに人が住んでるんやなって。普通にその中でも生活してて。ダブルベッド1個に8人で寝てるとか言ってる子もいて、本当に衝撃やったなと思いますね。



斉藤が衝撃を受けた高速道路の下にある家の写真



鈴木:あれすごかったね。俺らでいう一部屋ぐらいのところに8人で住んでるっていう。

斉藤:あれは一番すごかったな。

鈴木:でもそういう人たちでもすごい笑顔で迎え入れてくれたしね。

斉藤:日本でそういう暮らししてたら自殺したいとか、何で生きてるんだろうって思う人たちが多いと思うんだけど、そういう人たちがすごい幸せそうに生きてたし。歓迎に対してもすごい愛を感じたよね。

鈴木:愛がある生活の方が幸せなんだなっていうのはめちゃくちゃ感じた。

斉藤:日本だったらレールに乗った人生というか、高学歴・高収入に進んでいくのが一般的に幸せだと考えられてるけど、本当にそうなのかなって考えさせられたね。それがダメとかじゃないんだけど、やっぱり愛って難しいけど考えさせられたよね。

鈴木:結構序盤にね。5日目ぐらいかな。そもそも僕らが行った学校って少数民族の方々の地域で、学費も食費も一切かからないで学校が受け入れているっていうところだったから、比較的貧困層の方が多い学校だったんだけど、それでも裸足ですごい楽しそうにラグビーするし。

斉藤:4年生と3年生に別れてラグビーしてて、4年生が女子高生を教えてて、3年生が男子を教えてました。俺らが女子の大学生高校生を教えてて、これが最終日にもらったものなんだけど、お菓子のラベルで一つずつ花を作ってプレゼントしてくれて。こういうところにすごい愛を感じました。日本じゃ中々ないなって思います。



お菓子のラベルで作られた花



:もともとそういう工作でお金もらってるんですよね。

鈴木:あとは、結構終盤の方からインドでもコロナの感染が広まって来てて、俺らが街歩いてたらチャイニーズとかコリアとかみたいに言われたり。口ふさいだりとか露骨な態度を取られたね。

斉藤:俺らがいるだけで店を退店されたりしたもんね。

鈴木:でも結構運転手とかも、喋ったら誤解も解けるし、俺らのことを知ってもらうことも大事だなって。

斉藤:差別されたのとか初めてだったからきつい部分もあったけど、差別含め何でもそうだけど歩み寄ることが大事なんだろうね。

鈴木:外見だけで判断とかあんまり良くないんだろうなっていうのは思ったね。中身を知ってってことだよね。

:思ったより貧富の差を感じたというか。やっぱり街中で路上で寝てる子供もいるし、物乞いしてくる子もいるし。想像してた以上に格差が大きかったのは感じましたね。

斉藤:デリーがひどかったよね。

鈴木:良い格好してる人はめっちゃ良い格好してるけど、そうじゃない人との差が極端だったよね。文化の違いをすごく感じましたね。

斉藤:毎日が学びだったね。

:学びっていうか驚きでしたよね。

鈴木:ラグビー部の行ってない子に話すると一ヶ月で変わるの?とか言われるけど、本当に変わるよね。

斉藤:インドは本当変わる。行く前価値観変わるなんて思ってなかったけど全然変わるな。

鈴木:あれは行った人にしかわからないよね。

:一週間じゃわからないですよね。

鈴木:確かに色々なところ見ないとわからないかもね。観光地ばっかまわっても良いところしか見えないし。


ーーインド遠征で得た学びを今後どのように生かしていきたいですか?

鈴木:ラグビー面でも生かしたいと思ってるし、それこそ社会人でも生かしたいなって思うことは結構あるかな。まずラグビー面では、楽しむことが大事だなっていうのがあって。やっぱり日本って勝利市場みたいな、勝たないとダメみたいな部分があると思うんですけど、スポーツの本質って笑顔でやることだなってすごく感じて。そういった中で勝って結果を残していくっていう部分はすごく感じましたね。なので日本に帰ってからの練習は率先して楽しむ姿勢を見せていこうっていうのは、思うところがありました。

:僕は、日本の環境が当たり前じゃないなって感じて、同志社のグラウンドも生活環境も。今まで当たり前に使ってたものが他の国では当たり前でないっていうことで、感謝の気持ちを忘れてはいけないと思いました。

鈴木:確かにそれは思うね。自分たちがいかに恵まれていたかっていう。そこは実感したね。あとは普通の生活で言ったら、それこそ人に思いやりを持って接するっていうのはインド人から学ばせてもらったところではあるから、これから社会に出た時にそういうところ大事にしていきたいってすごく思いました。

斉藤:俺は川井先生がよく言ってた「物事を斜めから見る」っていうあれを大切にして活動していきたいかな。貧困とか色々な異文化見て、人によって正義や学びってめっちゃ変わるから。この残りラグビー部コロナっていう期間で、すごい大変な状況にあるけど、角度を変えればチャンスなのかもしれないしピンチなのかもしれないし。捉え方次第で何にでも変わってくるから、ラグビー部の活動では、色々な人の境遇みたいなものを様々な角度から見て、今回インド遠征行ったメンバーがキャプテンやバイスキャプテンとは違った角度からチームにアプローチをして、その結果良い形で結果が出て、インドの人たちとか今までの人たちに恩返しできたらなって思います。



異国の地インドで、ラグビーを通して様々な学びを得た遠征メンバー。この経験を糧に、大学生活4年間だけでなく、社会へ出てからも活躍する姿を見せてほしい(小野真央)。


(注1)この取材は、リモートで行われたものです。

(注2)写真はラグビー部の方に提供して頂きました。



プロフィールとそれぞれが印象に残った場面の写真

今回取材させて頂いた鈴木(一番左)、榊(左から2番目)、斉藤(右から2番目)


鈴木克弥(すずき・かつや)
(政策学部4年/181㌢・95㌔/福島県立磐城高等学校出身)
インド遠征で一番印象に残ったのは、最終日に貰った手作りの花束と指導した女子高生たち

斉藤響(さいとう・ひびき)
(社会学部4年/177㌢・90㌔/福岡工業大学付属城東高等学校出身)
インド遠征で一番印象に残ったのは、デリーフルフズの訪問。

榊謙二郎(さかき・けんじろう)
(政策学部3年/172㌢・79㌔/福岡県立修猷館高等学校出身)
インド遠征で一番印象に残ったのは、スラム街の様子。

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