関西の力示すため
昨年関西2位と復活の兆しを見せた同志社ラグビー部。今年も紺グレの更なる躍進のため、たくさんのルーキーが集った。その中でも注目の2名を紹介したい。
1人目は昨年度、花園優勝校・東海大仰星高校にて主将を務めた野中翔平(スポ1)だ。FWの三列目を主なポジションとし、運動量豊富な選手として期待がかかる。小学校3年生からラグビーを始めたという野中。中学校から東海大仰星へと進学し、高校1年生からレギュラーの座を勝ち取る。1年生時には全国準優勝。そして自身が主将を務める3年生時には全国制覇を成し遂げる。「優勝が目標ではあったけど、ゴールではなかった。あくまで皆の今後の人生に繋がる通過点として優勝したかった」。自分のチームを作るのではなく、皆のチームを作るということを念頭に、野中はチームを優勝へと導いた。
幼い頃から紺グレのジャージーに袖を通すことに憧れていたという彼。早稲田との定期戦に足を運び、何度も同志社の破れる姿を見てきた。しかし、「同志社を関東の強豪に勝たせたい」。当時は小学生ながらも、彼があえて選んだのは過酷な道だった。「関西のチームが勝てないと思われたくない。同志社の日本一で関西の強さを証明したい」。紺グレの飛躍を誓う彼が、未来の一翼を担うことは間違いないだろう。

東海大仰星の主将として活躍
2人目はラグビー激戦区、福岡県の名門・筑紫高校から入部の山﨑翔太(社1)。高校時代NO8を務めた運動量と鋭いタックルが持ち味のHOだ。今シーズンはA戦にも出場しており、既に活躍を見せはじめている。6月1日に行われた慶應大戦でも、途中出場で厳しい流れを変える好プレーを披露。監督からも「いい活躍をしていた」と高評価だった。「大学からHOに変わったので、これから安定できるようにしていきたい。Aスタメンに食い込めるように努力を怠らずやっていきたい」。春シーズン、メンバー変更の多かったHOというポジションで定着を勝ち取れるのか、注目が集まる。

天理大戦でも存在感をアピール
やっと光をつかみ始めている同志社。今年こそは関西制覇、そして全国制覇を。1年生たちは同志社OBとの練習試合にも勝利し、レベルの高さを感じさせている。古豪の名を捨て、新たなるスタートを切るためには彼らの成長が必要不可欠だ。(樋向健太郎)
野中翔平(のなか しょうへい)
スポーツ健康科学部
183 cm/95 kg
出身校:東海大仰星高校
趣味:音楽鑑賞
山﨑翔太(やまさき しょうた)
社会学部
172 cm/86 kg
出身校:筑紫高校
趣味:音楽鑑賞