11月23日に、同志社大学京田辺キャンパスラグビー場にて行われた関西大学ラグビージュニアリーグ第8節。「Aチームで負けていた相手だったので、しっかりジュニアでリベンジしようという気持ちで臨みました(LO嶋崎・神4)」8点差を返せず、Aリーグ初黒星となった京産大に38-21で勝利。ジュニアリーグで見事雪辱を果たした。

力強いゲインを見せたPR中村海(経4)
序盤はハンドリングエラーの自滅ミスで攻めあぐねる。ターンオーバーの続く苦しい時間も、根気強いディフェンスで耐え忍んだ。そして前半13分、同志社のスクラムからついにトライが生まれた。関学大のノックオンにより、自陣右サイドハーフライン付近でスクラム。抜け出たSO南野(商4)が左を走るWTB西村高(法2)にキックパス。西村高がFB稲吉(商2)へ展開し、最後はゴールポスト中央を目指して駆けるCTB佐久間(政策4)に預け、トライ成功。同志社の強みである展開ラグビーを見せつける貴重な先制トライとなった(5-0)。さらには同23分、敵陣左サイド22mで同志社のラインアウト。SH木下(経3)からFW陣中心につなぎ、佐久間にパス。右側に佐久間が決め10-0となった。同25分には自陣左サイド10mラインでSH木下が相手ボールを奪う。南野、NO.8木原(スポ2)とつなぎ、最後は中央を走る南野にもう1度預けトライ成功となった(17-0)。

スクラムでターンオーバーするFW陣

パスを出す木下
しかし同32分、同志社の反則により京産大がスクラム選択。自陣中央22mから押し込まれ、京産大の強みとするスクラムにあえなく粉砕。前半は17-7で終了となった。
後半開始早々、京産大のノックオンにより敵陣左サイド22mで同志社のスクラム。木下が佐久間に素早く配球し、ゴールポスト中央へ自らの足でトライ(24-7)。俊足を生かし、今試合3トライ目を決めた。さらに同7分、京産大がラインアウトでのミス。取り返したボールをパスでつなぎ、最後はCTB大森(商1)がフィニッシュ(31-7)。着実に得点を重ねた。

激しいボールキャリーで前に運ぶ稲吉
だが同12分、自陣右サイド10mで京産大のラインアウト。ディフェンスの少ない右側に抜けられ、稲吉が追いつくも被トライ(31-14)。また同30分にも、自陣右サイド22mでの京産大のラインアウトモールから空いたフリーに出され、追加トライを献上した(31-21)。

トライに喜ぶCTB西村海(商1)、大森、木原

キックを蹴る南野
同38分、敵陣左サイド10mで同志社のラインアウト。南野、LO嶋崎(神4)、SO桑山(政策3)とつながる。桑山が30mを一人でゲインし、ゴールポスト中央にトライ。後半に追加で2トライを決められるも、38-21で勝利を守りきった。

タックルをかわすLO梁本(社1)
「相手の強みであるモールやスクラムで得点された(SO・南野(商4)」セットプレーで苦しんだが、BKの展開力でトライを重ね、辛勝した。次戦はジュニアリーグを現在全勝で消化している天理大が相手だ。勝てばジュニアリーグ優勝が決まる緊張の一戦。同志社紺グレが漆黒の壁を打ち砕く。(小野真央)
【ジュニアリーグ通算成績】
8勝0敗
○選手コメント
ゲームキャプテン・SO南野仁(商4)
ーー今日の試合の総括
前半からスクラムとかで自分サイドでのペナルティで得点されるとこもあったが、点を入れることができたので、アタックは良くできていたと思いました。反省点としては、相手の強みであるモールやスクラムで得点されたので、対策するべきだったなと思いました。
ーー前半13分の西村高へのキックパス選択について
相手ディフェンスの空いてるスペースが外側にあることをチームで共有できていたので、キックパスを選択しました。
ーーディフェンスについて、京産大に攻められていた印象を受けたが
終盤はみんなの足が疲れていて、受けに回ってしまったのが原因だと思います。チャレンジ精神を持って試合展開していきたいと感じました。
ーー次戦に向けて
パッションで勝ちます。
NO.8木原音弥(スポ2)
ーー今日の試合の総括
ディフェンスのコミュニケーションが原因で一本トライを取られた場面があったので、そこを修正して行きたいと思います。
ーー後半のスクラムで反則が多かった印象を受けたが
前半で結構押されていて、相手が同志社の対策をしてきた。それで押されて、後半ハーフタイムで前列のFWと話し合って、反則は多かったんですけど、最初やられていたことに対する対策はしっかりとできていて修正力は上がったからよかったと思います。
ーーFWについて
京産大はAチームと一緒で、FW勝負をターゲットに掲げていました。アタックでもディフェンスでもしっかりと体を張って前に出て勝てたのでそれが勝利になったと思います。
ーー次戦に向けて
もしAチームに入ったら、しっかりジュニアと同様80分出るマインドで戦って行きたいと思います。また天理大はジュニアで一番強いので全勝対決になると思うし、しっかり後半戦と同じで体を張って前に出てFWで勝負して勝ちたいと思います。
LO嶋崎晴也(神4)
ーー今日の試合の総括
チームとして今日の試合はAチームで負けていた相手だったので、しっかりジュニアでリベンジしようという気持ちで臨みました。個人としては今日が復帰戦なのでしっかり気持ちを改めてチームに貢献しようと挑みました。
ーースクラムの感触はどうだったか
伝統のスクラム相手に自分たちもスクラムで対抗しようと思ったんですけど、相手の方がスクラムは上手で苦戦してしまった印象です。
ーー後半のスクラムの反則について
相手のスクラムに対して自分たちが受け身になっていました。相手に負けず前に出る声出しはしていたのですが、修正できなかったです。
ーーFWの総括
ディフェンスで前に出ることを試合前から意識していて、その点をフォーカスしていました。でもスクラムやラインアウトのセットプレーで修正していかなければいけない点が多かったです。
ーー次戦に向けて
天理大学さんも全勝で来ると思うので、優勝を絶対するということを意識してチーム一丸で頑張りたいです。
SO桑山太一(政策3)
ーー今日の試合の総括
ジュニアは今のところ全勝してて、しっかり今回も勝って来週Aリーグ対立命大戦につなげられたかなと思います。
ーー途中からの起用となりましたが、どんなことを意識して臨んたか
あまり意識はしてなかったんですけど、出たらしっかり自分のプレーできるように、と思っていました。
ーーゲームメイクに関して、どのようなことを意識したか
後半だったので、前半とかぶらないように意識しました。でも基本的には今までやってきたことをやるだけなんで、大きく変わったことはないですね。
ーー後半での自身のトライについて
意図したプレーではなかったんですけど、パスを受け取る人が違って僕に来たって感じでした。元々は僕の内側のウイングが取るはずだったんですけど、僕のところにパスが来たのでもうそのまま前が空いてたので飛び込みました。
ーー次戦に向けて
立命大戦で出場機会があったら、しっかりアピールしてチームに貢献していきたいと思います。