9月14日に、同志社大学京田辺キャンパスラグビー場にて行われた関西大学ラグビージュニアリーグ第2節。摂南大に59-17で勝利し、開幕2連勝となった。
序盤は攻め入るも、ゴールライン目前でボールを奪い返される。苦しい時間も粘りのディフェンスで失点を抑え、前半17分、ようやく同志社にチャンスが巡ってくる。ラックからSH木下(経3)が抜け出ると、HO鈴木(政策2)に素早いパス。ゴールポスト中央に先制トライを決めた。またSO本山(法2)もコンバージョンゴールを成功させる(7-0)。同29分、WTB江金(経4)がスクラムから抜け、CTB西村海(商1)、CTB佐久間(政策4)とパスがつながる。佐久間がそのままトライを成功させた(14-0)。また同36分、ラインアウトからのゴール中心に向かってパス展開。摂南大のディフェンスに苦戦しながらも、FL中尾(政策3)が追加トライを決めた(21-0)。試合終盤には木下を起点に左サイドでパス展開を繰り広げ、江金がトライを決め、28-0となった。「前半のミスが続いて、トライを取りきれない部分があったが、そこから修正してトライも取れるようになった。(FB溝尻・法4)」ミスが続いても、声を掛け合い攻めの姿勢を貫き続けたことで、チームの立て直しができたのだろう。

ハンドオフで相手ディフェンスを振り切るCTB大森(商1)

タックルで粘る
後半も同志社の勢いは止まらなかった。開始早々、相手ボールをターンオーバーするとLO梁本(社1)がそのまま独走トライ(35-0)。後半9分には、佐久間、溝尻、西村高とパスがつながり一気に22mラインまで接近。最終は江金が西村高からパスを受け取り、ゴール中央にトライを決めた(42-0)。さらに同11分には江金からのパスを受け取ったPR李(法1)が、フィジカルでトライを押し込んだ(49-0)。

2トライ決めた江金

ラックの様子
同17分、摂南大がラインアウトを獲得。ディフェンスの少ないゾーンに展開され、失点を許す(49-5)。だが同19分、ラックから抜け出た木下が中尾にパスをつなぎ、トライを成功させる(54-5)。また同21分、右サイドで相手ボールを本山が取り返すと、パスがテンポ良くつながる。ゴールライン付近右サイドで木下が素早く飛び込んできた西村海に的確なパスを出し、そのまま追加トライを決めた(59-5)。連続トライで喜びも束の間、同37分、ラインアウトを獲得した摂南大がゴールラインへ接近。ラックからのトライを許した(59-10)。また同40分には22m付近中央でのラックからパス展開で追加トライを献上。コンバージョンゴールも決まり、59-17となった。

トライを決める西村海
速いパス展開からのトライが目立った今回の試合。体格の良い選手が集まる摂南大相手に、技術面で上回り、勝利を収めた。しかし「後半のしんどい時間帯で崩されてしまったのが課題(NO.8丸山・社3)」と言うように、前回から続き後半の弱さが課題として残る。いかにこの課題を克服するかが、今後の命運を左右するだろう。3連勝がかかる近大ジュニアとの対戦に、万全の調子で挑みたい。(小野真央)
【ジュニアリーグ通算成績】
2勝0敗
○選手コメント
ゲームキャプテン・FB溝尻 航太(法4)
ーー今日の試合の総括
前半のミスが続いて、トライを取りきれない部分があったんですけど、そこから修正してトライも取れるようになり大勝できたのかなと思います。修正できたことがジュニアとして一番良かったと思います。
ーー今日の試合にはどのようなモチベーションで挑んだか
キャプテンとして初めてやる試合で、みんなのモチベーションを上げられるようにFBのポジションなので、声をよく出すことを意識してゲームに臨みました。アタックの時も誰よりも声を出してみんなとコミュニケーションをとって、全体のモチベーションが下がらないようにしていました。
ーー連続失点について
自分たちのミスが招いた相手のトライで、摂南大の勢いが増したので、そこからディフェンスにも食い込まれてしまったなという印象です。そこで後ろから声を出せなかったのも反省かと思います。
ーー次戦に向けて
ジュニアもここ3戦はしっかり取るところで取れていたので、優勝に向けてあと1週間、今回の試合でできていなかったところを改善して次の近大ジュニア戦に臨みたいです。
FL中尾 泰星(政策3)
ーー今日の試合の総括
前半ちょっと苦しい場面、こっちがずっとアタックしていたのに僕らのミスで取りきれない部分がありました。そこで、相手のいいプレーもあったんですけど僕らのミスも多かった。試合開始10~20分でどれだけいいプレーをしてトライと得点ができるかが大事だと思います。今日は最初がちょっとしんどかったです。
ーー後半については?
後半は逆に入りがすごく良くて、自分たちのアタックができていました。一回最後の方に相手の時間帯になって3トライくらいされました。一回集中力が切れたので、そこが課題かなと思います。
ーーどのような戦略で
特別なことをしようじゃなく、1週間練習でやってきたことを出す感じです。僕らの練習の時にブレイクダウンの強さや、タックルの強化など意識しているところをシンプルにいこうとしていました。それはみんなできていたと思います。
ーー次戦に向けて
来週は近畿大学だが、Aチームの試合見たとおりフォワードも器用でいいチームなので、アタックがうまいチームとしてディフェンスが大事になってくると思うので、まず僕がタックル入れて相手を前に倒してそういうプレーでチームを活気付けられたらいいなと思う。
WTB江金 駿(経4)
ーー試合の総括
FWとBK共にアタックとディフェンスで前に出れていました。先週はBKのハンドリングのミスが現れていたんですけど、今回の試合はBKでトライを決め切れることができたので良かったです。
ーー試合のプラン
今回はキックを蹴らずに進めていこうと考えていました。キックオフから得点に繋げることがゲームプランでした。実行できたので良かったです。
ーー後半の失点について
試合前のミーティングから勝っている時こそ集中して試合に臨むことを話していました。しかし、最後のメンバーが変わってしまった時にタックルとか受けてしまい相手のプレーに流れを乗せてしまいました。メンタルの部分と気持ち面、後半のしんどい時でもタックルの精度を上げていかなければならないと思います。
ーーBK全体について
アタックとディフェンス共に前に出れて得点できだと思います。ディフェンス面でもいいタックルがありました。来週に向けて継続して練習していきたいです。
ーー次戦に向けて
次戦も簡単に勝てる相手ではないので、ジュニアらしい勢いのあるプレーをしていきたいです。
NO.8 丸山 泰史(社3)
ーー試合の総括
前半のしんどい時間帯はディフェンス無失点で抑えられていたのに、後半のしんどい時間帯で崩されてしまったのが課題だと思います。
ーー今日の試合にはどのようなモチベーションで挑んだか
Aチームが明日開幕三連戦の最後なので、三連戦目をいい形でつなげれるように勝って結果を残せるようにと思っていました。
ーー摂南大はどのような印象だったか
黒人選手が出るというのを聞いていたので、ディフェンス中心に止めないといけないなというのは意識していました。
ーー次戦に向けて
来週近大ジュニアで、これまでの相手よりワンランクレベルが上がるので、しっかり良い結果を残せるようにしたいです。自分達の練習ができないのですが、その中でも意識できることはいっぱいあると思うので頑張りたいです。