8月19日から21日にかけて服部緑地陸上競技場特設レンジ(大阪府)にて行われた第59回関西学生アーチェリーターゲット選手権大会。最終日の決勝ラウンドには安久(心理3)、西村(商2)、石田(法2)、小川(スポ2)、井上(文情2)が出場。安久と西村はベスト16、石田、小川、井上はベスト32という結果を残した。
20日に行なわれた予選ラウンドでは、安久が1位、西村が5位で通過。昨年、準優勝と3位を手にした二人は今年も好スタートで決勝ラウンドに挑んだ。

狙いを定めている井上(真ん中)
対戦は全て1セット3射の最大5セットで行われる。各セットの勝者は2ポイント獲得し敗者は0ポイント、同点の場合は両者1ポイントを獲得できる。6ポイント先取で対戦は終了し勝者が決まるが、5セット終了時点で5:5の同点の場合はシュートオフで決着がつく。決勝ラウンドからはこのトーナメント形式で行われるため、予選ラウンドよりも1射1射の重みは大きくなる。

狙いを定めている小川

狙いを定めている石田(左)
1/16イリミネーションでは、安久と西村がストレートで勝利。一方、石田、井上、小川はセットポイントを先制するも、徐々に相手に追い上げられ初戦突破ならず、ベスト32に留まった。「どこかで相手に負けていた。この試合に向けて準備してきたつもりだったけどまだまだだなと思った」(石田)と試合を振り返った。井上は調子の狂いから射ち方が迷走し逆転を許してしまった。予選ラウンドを終えて気持ちが緩んでしまったという小川は、「最初から自信を持って取り組んでいたら違う結果になっていたかもしれない」と悔しさをにじませた。

加守田(甲南大)と対戦する安久(左)

西村(左)対朝木(近大)のシュートオフ
1/8イリミネーションでは、安久が予選17位の加守田と対戦。先制するも相手が徐々に得点を積み重ねセットポイント4-6と惜しくも敗れてしまった。「感覚がバラバラでポイントを絞れていなかった。」今年こそはと優勝を見据えていた彼女にとって後ろ髪を引かれる結果となった。
西村は予選12位の朝木と対戦。5(25.28.26.27.26)-6(27.25.28.27.22)と相手が一歩リードする形で試合が進んでいった。最後まで粘りを見せシュートオフ(1射勝負)へ持ち込んだが、「早く射った方が入ると思っていたのに射てなかった」と僅かな差で先に進むことはできなかった。
トーナメントでは3射で勝敗が左右するため、常に集中力を高め高得点を出し続けないと先に進むことはできない。予選を高順位で通過してもトーナメントになると下位の選手に負けてしまうこともある。
今大会は入賞とはならなかったが、リベンジを果たすチャンスはまだある。昨年同志社が1位2位を独占したインカレが9月に開催される。会場は今大会と同じであるため、選手たちにとっても競技しやすい環境である。決勝トーナメントの戦い方をいかに強化できるかが次戦での順位につながる。今年はどんな結果が待ち構えているのだろうか。彼女たちの活躍に注目だ。(大石きらり)