7月6日に鳥取市コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパークにて行われた西日本学生大学対抗ソフトテニス選手権大会。昨年逃した王座奪還を目指し挑んだ大会だったが、結果は昨年と同じく3位に終わった。

表彰式後の選手たち
3本勝負で行われた今大会。上岡(スポ2)・三輪(商3)ペア、村上(スポ3)・堀口(心理3)ペア、中西(商1)・林(商2)ペアというメンバーで初戦の神戸学院大を3-0で勝利し、3回戦の対大体大戦も2-1で勝利。順調に駒を進めていたが、苦戦を強いられたのは、続く準々決勝だった。相手は福山平成大。1番手に登場した上岡・三輪ペアが早々に勝利を勝ち取り、危なげなく準決勝進出かと思われた。ところが、中西・林ペアが1ゲーム目を取るも、その後3ゲームを連続して落とす。なかなか流れを取り戻せず、完全に相手のペースへと持ち込まれてしまう。チームに不穏な雰囲気が漂っていた。
しかし、堀口・村上ペアに代わり2面並行で試合を行なっていた稲福(スポ1)・上中(社2)ペアが大活躍を見せる。序盤、相手に押されていた2人だが、稲福の粘り強いラリーに上中がボレーで援護。西カレという大舞台に、「緊張して足が最初は動かなかったけど、徐々に自分のプレーができた」と語る上中の攻守ともに役割を果たしたプレーが光り、G3-1という劣勢からファイナルに持ち込むことに成功した。ファイナルゲーム2ポイント目には、上中がレシーブからハイボレーを決めると、流れはより一層同志社へと引き寄せられた。

コミュニケーションをとる上中(左)・稲福(右)
中西・林ペアが立て直せず、相手にマッチポイントを握られ危機を迎えた時、同時に隣のコートでは稲福・上中ペアがマッチポイントを握った。両試合から目が離せない中、全員が勝利を願う。「負けても3番(中西・林)あるからいいやという気持ちでやってたんですけど、負けてるってきたんで、もう1回気持ち引き締めて頑張ろうと。りんせい(上中)さんと、いっぱい戦術とか話して、焦ってはなくて。いつも通りプレーしていました」(稲福)。期待が寄せられる中、6-4からデュースに持ち込まれるも最後には上中がボレー。2人の勝利に対する気持ちがプレーに現れ、見事、チームの期待に勝利で応えた。

勝利が決まり、上中に駆け寄る選手たち
迎えた準決勝。5月に行われた春季リーグ戦でも接戦を繰り広げたライバル・関大が対戦相手となった。1番手の対戦は上岡・三輪ペア対阪本・飯田ペア。「今まで負けたことが無かったから、相手も本気でやってきた。それを受け止めて跳ね返す力がなかった」(三輪)。阪本の強烈なサーブに対応しきれず1ゲーム目のレシーブゲームを落とし、劣勢からのスタート。2ゲーム目を奪い、迎えた3ゲーム目2-1の場面でレシーブを返した三輪が、前に詰められずラリーでアウト。「1番痛かった。流れが変わった」(三輪)。相手の勢いに押されその後ゲームを奪えず。G1-4でまさかの敗北となった。エースが倒れ、稲福・上中ペアも格上相手に黒星。準々決勝での雪辱を果たすべく、気持ちを切り替え試合に挑んでいた中西・林ペアの対戦も途中打ち切りとなり、団体戦は幕を下ろした。

エースペアとして奮闘した三輪
優勝が狙える大会だった。同志社にはその力があったはずだ。試合を振り返り三輪は、「団体って、勝っていくごとに勢いも増して行って、それも加味されて次の試合とかにも影響出てくる。勝負所である関大戦に向けて、もう少し勢いのある試合ができればそれが生かせていたかもしれない」と語った。力はあっても、果たせなかった優勝。悔しい思いを活力に変え、来年の王座奪還へ。そして8月のインカレへ向け、再スタートを図る。(泉美咲)