11月3日同志社大学田辺グラウンド(京都府)にて、関西大学ジュニアリーグ第6節対関学大戦が行われた。勝利の女神は同志社にほほえんだ。前半の劣勢を跳ね返し、後半粘り強い試合運びで逆転勝利を収めた。逆境の場面を堪え忍ぶ精神力が試された試合となった。これにより、通算成績5勝1敗となった。

試合中のSO桑山(政2)
前半2分、CTB古賀(スポ4)のトライとWTB山本(スポ4)のキックによって先制点を挙げ、立ち上がりから敵陣の深い位置まで攻め込んだ。ファーストスクラムで関学大に押されると徐々に流れは相手に傾き、2トライを許した。27分関学のノックオンにより、敵陣5~22㍍ラインでのラインアウト獲得。ラインアウトモールを活かしSO桑山(政2)からCTB芳森(スポ4)へトバシでつなぎ、7点を返した。関大の猛攻により大きく陣地を失うも、持ち前の粘りで耐え、2点ビハインドで前半戦を終えた。

修正後のスクラム
スクラムが噛み合わなかった前半、ハーフタイムでの修正が勝利への鍵となった。「スクラムは前半、組み方であったり、相手が上手くかわしてきたりしてきたので、そこを修正するのが難しかったです。FL平田(スポ4)」

果敢にゲインする同志社
勝負の後半はブレイクダウンの戦いとなった。FW・BK陣ともに速いテンポでの試合展開を繰り広げ得点を奪うも、ターンオーバー時のアンストラクチャーでのパスミスで失点を繰り返した。31-31で迎えたアディショナルタイム、同志社の持ち味である粘りのDFが機能した。41分ハーフラインでのスクラムを成功させるとSH金(法3)がブラインドサイドの隙をくぐり抜け、独走逆転トライを奪いノーサイドとなった。

逆転トライを奪ったSH金(法3)
「先週(Aリーグが)負けたので、新しい良い雰囲気を作るためには、関学戦で勝たなければいけなかったので、勝つというイメージを持って挑んだ。PR福島(文2)」と、並々ならぬ思いで挑んだ関学大戦は同志社の粘り勝ちだった。ここまで、順調に勝ち点を積み上げている同志社。連勝に向け、ふたたび表情を引き締めた。(川中真那)
FL平田洋輔(スポ4)
――ゲームキャプテンとして、試合前にどのような声かけをしましたか
今まで通りなのですが、まずは自分の仕事をやるということ、そしてラグビーを楽しむということを伝えました。そうすれば結果もついてくるので、「勝とう勝とう」ではなく、ラグビーを楽しんで自分の仕事をするということをしっかり言いました。
――スクラムやディフェンスがうまくいかない場面もあったが、全体を振り返って
スクラムは前半、組み方であったり、相手がうまくかわしてきたりしてきたので、そこの修正をするのは難しかったですが、後半になると対応できたので、コミュニケーションを取ることができたことが改善に繋がったと思います。ディフェンスは、前に上がって守る(ハイラインディフェンス)ことをし過ぎたために相手に抜かれていたので、コミュニケーションを取ろうということを伝えました。また、FWのリロードができていなかったので、もっと早めに起きてバックスを助けようと言うとうまく回っていきました。そういった点は良かったと思います。
――試合全体を振り返って
横を相手に抜かれたり、パスやサインがうまくいかなかったり、無駄なパスが多かったりと、自分も含めてミスが多かったです。ですが、最終的に我慢ができたことや、劣勢でもアグレッシブに仕掛けられたことは良かったと思いますし、それが勝因にも繋がったと思います。
――これからの意気込み、次戦に向けて
このジュニアはAの下のチームで、1番Aに近いチームだと思うので、Aに食い込んで行きたいです。チームとしてはAチームを倒すような意識でいくことでAのレベルアップになると思うので、チーム全体の要として今後の練習や試合に臨んでいきたいです。
SH金正太(法3)
――本試合への意気込み
リザーブで途中出場だったのですが、いい展開悪い展開どちらになっても自分の持ち味である速いテンポのパスワークとしっかり自分のいけるとこはいくということを意識して後半からしっかりテンション上げなおせるようにやることが一つと、Aチームが先週関学に負けているのでその分やり返すためにしっかり勝ちに行くことを意気込みにしていました。
――関学の印象
やっぱりブレイクダウンとかも強くて、しっかりスペース空いていたらパスも回せていて自分達も研究されていてやりにくいチームだった。
――スクラムハーフとしての仕事はどうだったか。
そうですね。ちょっとしか出ていないのですが最後トライとれたのですがしっかりみんながパス回してくれたから取れたと思うのでしっかりみんなに感謝したいです。
――最後のトライについて
完全にブラインドサイドが空いていてウィングも空いて一枚だったので、自分で取り切ったほうがフォワードも疲れていたのでいいと思って行ったら取れたので気持ち良かったです。
――今後の課題
テンポをあげようとして入ったのですが、関学もブレイクダウンが強くて自分のパステンポをしっかりあげられなかったこともあるので、アンストラクチャーで無駄なパスを出してしまったのでそこが修正点かなと思います。
――今後の目標
やっぱりまだ試合はAリーグもジュニアリーグもあるのでしっかりそこで自分の力を発揮してまずはジュニアレギュラーとってAリーグの試合も出られるように常に120%の力を出して結果出せるように頑張りたいです。
PR福島史基(文2)
――試合の前の意気込み
先週負けたので、新しい良い雰囲気を作るためには、関学戦で勝たなければいけなかったので、勝つというイメージを持って挑みました。
――個人的にプレーで意識したこと
スクラムが前回押しきれていなかったので、しっかりと僕たちが支えるというイメージで試合しました。
――前後半のハーフタイムでの声かけなど
3番中心に組んでくるとわかっていたので、そこを中心に固まって、低く低く躊躇せずに、組むことを意識するよう声かけをしました。
――今回の試合からわかった課題
若い者が多く、経験が足りないこともあって今回も後半劣勢な場面が多かったので、1.2回が練習からスクラムを組んで、ハイレベルな戦いができるように努力したいと思います。