9月15日、同志社大学京田辺グラウンド(京都府)にて関西大学ラグビージュニアリーグが開幕した。初戦は立命館大学と対戦し45-38で同志社が勝利。開幕戦白星スタートとなった。
初戦とはいえ、同志社の反則が大いに際立った。開始1分、同志社は反則を取られ、自陣20m付近での立命大のラインアウトからモールで押し込まれ、先制のトライを献上(0-5)。相手の素早い展開から得点を決められ、幸先の悪いスタートに思えたが前半8分、立命大のラインアウトのミスでターンオーバーに成功し、HO井本(法2)がボールを運びトライ。SO南野(商3)のコンバージョンゴールも決まって7-5と逆転する。だが同11分、同志社のパスをインターセプトされCTB和田(文情1)が追いつくも、パスを繋げられトライを許した(7-12)。ここから同志社の点取りラッシュが始まる。マイキックからPR福島(文2)がボールを奪取すると、FL秦(法4)がセンターを切り込みトライ(14-12)。また同17分、同志社ラインアウトから右サイドへ展開。NO.8ファイアラガ(社2)からFB南(法2)へパスを繋いで右サイドを攻め抜いた(19-12)。次の得点はまたも南だった。同22分、南野から南へボールが回ると、華麗なステップで相手を交わし、得点を積み重ねた(26-12)。その後、同志社の反則が増え、劣勢な状況で試合は展開し、2トライを許して後半戦へと進む。

右サイドを攻め抜いてトライを決めた南

ハーフタイム中の同志社
後半開始早々から、点取りラッシュだった。後半1分、和田とFL中尾(政策2)が繋いだボールを最後は高野が相手にゆさぶりをかけ、トライ(33-24)。同8分には、SH木下(経2)のオフロードパスでSH原田(心理3)へ繋ぎ追加点(40-24)。本日一の盛り上がりを見せたプレーであった。再び原田が左サイドへ積極的な攻めでトライを決め45-24とリードを広げることに成功。試合終了間際、体力が落ちてきた中、2トライを許すも、最後は相手を振り切った。

相手をかわして突破する原田

スクラムを組む 左:同志社 右:立命大
ジュニアリーグ白星発進となった。昨年ほど大差で勝利を掴むことはできなかったが、Aリーグ開幕に向けて大きな弾みをつけた。試合全体を通してディフェンス力の強化が課題となった。次戦は関西大学Jr.との対戦だ。2連勝を目指し、勢いのまま突き進んで欲しい。(川田翼)
【ジュニアリーグ通算成績】
1勝0敗
○選手コメント
SO南野 仁(商3)
・ジュニアの初戦を振り返って――
ミスもちょくちょくあった。試合中も接戦だった状況を楽しめたので勝ちに繋がったと思います。
・前半には反則やミスが多かったと思いますが――
自分たちのミスから相手のトライにつながったが、そこで焦りというものはなかった。後半からみんなで巻き返そうって話をしていた。
・チームの状態は――
合宿を経てチームの完成度が徐々に100点に近づいてきていると思うので、この調子で秋シーズンを乗り越えていきたい。
・次戦に向けて意気込み――
全勝でジュニアリーグを優勝します。
FL嶋崎 晴也(神3)
・前半について――
前半アップ自体いい雰囲気ではなかったので、その流れが前半に出てしまった感じです。
・初戦の緊張について――
初めてジュニアに出る選手とかが多くて、みんな結構緊張していました。
・後半について――
ハーフタイムに改善点をいいあって、それが上手くいった感じです。
・具体的に改善点は――
ハイラインというディフェンスでもっとプレッシャーをかけるために前へ上がるということと、ハンドリングミスなど細かいミスが多かったのでボールを大事にプレーすることを心がけました。
・次のジュニアへの改善――
一番の課題としてフォワードが全体的にやられていたのでそこは絶対的な修正ポイントだと思うのでフォワードはみっちり改善できるように練習をするようにしたいです。セットプレーを今年は意識してやっていったのですが、今回そこがうまくいかなかったのでそこをみっちりやりたいと思います。
LO小菅 由一郎(社1)
・個人として試合を振り返って――
ディフェンスの機会があまりなかったが、アタックに関しては何回か抜ける場面があったので、ちょっと通用してきたかなと思う。でも、まだまだ体が足りないと思った。
・チームとして――
今日はフォワードがスクラムでいかれてしまった。バックスのおかげで勝てた。フォワードから引っ張っていけるようになりたい。
・夏合宿を経て――
夏合宿は基本セットプレーだったので、スクラムとかラインアウトとかをしましたけど、今日あまり良くなかったのでまだまだ練習が必要だと思った。
FB南 紀成(法2)
・今日の試合について――
ジュニアの初戦ということもあって、再来週からAリーグも始まるので、今日勝って盛り上げようと思ってのぞみました。個人ではフルバックとしてチームをどうやって勝たせるかということや、状況判断も含めて後ろからコールを出すなど、自分が先頭に立ってからもコールを出して動かそうと思っていました。
・前半のミスについて――
ペナルティが多くて、自分たちを苦しめていたので、トライ取られた後に無くしていこうという話をしていた。でも、それからもペナルティが多くて流れが悪かった。後半は立て直せていたので良かった。
・今日のプレーの良かった点――
アタックではしっかりアンダーラインを切れててよかった。ディフェンス面ではコミュニケーションを取ってから臨めたので良かったと思う。
・これからについて――
ジュニアリーグが続いて行く中で、スタメンを取り続けて、Aリーグでもスタメンを取れるように頑張りたい。特に、ディフェンスはもともと好きなので、アタックの部分をもっと磨いたり、後ろからのコーリングを練習から意識して頑張っていきたいと思います。
CTB和田 悠一郎(文情1)
・今日の試合を振り返って――
前半の最後らへんにチームのミスが増えて落ち込んだ部分はあったが、しっかり後半切り替えてできたので良かった。
・どうして切り替えたか―――
ハーフタイムの時、何が悪かったか具体的に出してそこだけをしっかり改善していこうことをみんなで、やることをみんなでしっかり統一できた。
・ジュニア初戦、どう臨んだか――
ちょっと緊張したが、自分のプレーを意識した。
・タックルは――
今日の試合の中で一個いいのがあったので、でもそれをタックルだけで終わって次のプレーがおろそかになっていて、またそこでペナルティーになったのでタックルの後をしっかりつなげていきたい。
・次の試合に向けて意気込み――
今日出た課題をしっかりこの一週間で改善して次は最高のパフォーマンスができるように頑張ります。
PR黒澤 桂(社4)
・今日の試合の感想――
試合には勝つことができて、その部分は良かったのですが、良くない内容だったと思うので時間はないのですがしっかり内容の質を上げていかないといけない。
相手が立命大だったので、向こうが強くなった時に劣勢になってしまうと思うから。
・前半のミスの原因、チームの雰囲気――
ヘッドコーチからはアップが良くないと言われていた。声出しとかをして気持ちの面から上げていかないといけなかったのにそれができてなかった。アップの時点からチームの雰囲気が良くなくて前半のミスにつながったと思う。
・これからのチームをより良くするには――
部員1人1人がリーダーシップを持って、リーダーに頼りきらず上回生から声を出して盛り上げていく事が大事になってくると思う。
・4回生としてジュニアリーグにかける思い――
Aチームで試合に出ることが目標なので、このジュニアリーグでしっかりとアピールして、最後なので全力を出しきりたい。そして、Aチームを盛り上げられるリーグにしたい。