8月22日、北見モイワスポーツワールド(北海道)にて夏合宿最後の練習試合が行われた。同志社は筑波大と対戦し50-40で勝利。夏合宿の全日程を終えた。
天理大に勝利している相手だけに一筋縄ではいかないことは予想していた。筑波のキックオフから試合が開始すると、前半3分の敵陣10m付近のマイボールラインアウトで失敗し筑波大にボールをキープされた。しかし、筑波のこぼれ玉にCTB永富(商4)が素早く反応し抜けると、最後はディフェンスを引きずりながらトライを決めた。先制トライで盛り上がりを見せた同志社。同6分に再び永富がゲインするとオフロードパスでFB安田(商4)へ繋ぎ、ディフェンスをかわしながら一気にゴールラインまでボールを運んだ。

飛び込んでトライを決める安田
10分も満たないうちに2トライを決め、流れを掴んだかと思いきや、同9分にトライを決められるとその3分後にも細かくパスをつなぎながら少しずつ前進する筑波を止めることができずに被トライ。12-14とリードを許した。その後もお互いに攻め合いながらもミスが続き、なかなか得点を重ねることができない。

ゴールラインへ駆ける永富
スコアが動いたのは同30分。敵陣22m~5mのマイボールスクラムからNO8服部(スポ3)がボールを持ち出しSH原田(心理3)へつなげる。原田の右裏へのキックを安田が見事にキャッチしトライ。コンバージョンゴールも決まり逆転した。
同37分には安田のキックをWTB山本雄(商3)がナイスキープで攻撃へつなげると、ラックからボールを持ち出した原田が自らアタック、トライを決めた。さらに前半終了間際に再び安田がトライを決め、15点リードで後半へと入った。

攻める原田
後半序盤は連続での反則や、パスミスでターンオーバーされるなど苦しい場面もあった。しかし後半も先制したのは同志社だった。後半11分、WTB山本翔(スポ4)がゲインし、ラックからLO松野(政策3)へ素早くパスを通すと、相手を引きずりながらトライを決めた。
「ディフェンスの部分では課題も見られた」(主将山口)。後半14分に自陣22m付近のマイボールラインアウトを筑波がキープし、ゴールライン内側へのキックをキャッチされそのまま被トライ。同17分にも自陣5mの相手ボールラインアウトから押し込まれてトライを決められた。

スクラムを組む左・同志社と右・筑波
後半に入り大幅に選手交代をした同志社だが、同29分に途中出場のNO8ファイアラガ(社2)が突破力を生かし大きくゲインすると、FWで押し込んで最後はHO平川(法4)がしっかりと決めた。同37分にもPR水戸(法3)のゲインからSH中村圭が間を抜けてトライを決めた。最後は筑波から押し込まれてトライを決められ試合終了。夏合宿最後を勝利で飾った。
関東の強豪にも勝利し合宿の練習試合を全勝で終えることができたが、ディフェンスやラインアウトなど様々な課題が見つかった。もちろん収穫も多くある。「合宿という共同生活の中で、一緒に試合を見たりコミュニケーションを取れたりしたことで、先述の理解は深まった」(安田)と合宿だからこそ得られたことや、アタック、そして「スクラムは練習したことが出せて圧倒できた」(平川)とスクラムでの手応えも感じている。夏合宿を乗り越え、同志社はさらにパワーアップした。シーズン開幕まで1ヶ月と少し。紺グレの加速は止まらない。(於保いちこ 撮影・宮之原幸佑)
○コメント
主将山口修平
ー主将として合宿最後の試合を振り返っていただけますか。
アタックは良かったんですが、ディフェンスの部分では課題も見られました。全勝できたのは良かったのですがあまりすっきりしない勝利でした。見つかった課題を修正していきたいです。
ー課題とは具体的にどこですか。
タックルであったり、チームのシステムを遂行できていなかったりしたところですね。
ー合宿でチームとして伸びた部分はありますか。
やはりアタックですね。初戦の山梨学院大戦に比べて精度が上がりました。ただデェフェンスの部分で課題がみつかったので、そこはシーズンまでに修正したいです。
副将HO平川隼也
ー合宿最後の試合を振り返っていただけますか。
フォワードのスクラムは練習したことが出せて圧倒できたように思います。ラインアウトに関しては相手に対応されていました。それもわかってはいたんですが、試合の中での修正ができなかったです。準備してきたことだけではなく、試合の中で修正する力が必要だと感じました。
ーゴールライン際でのディフェンスに関してはどう感じましたか。
まだまだボールを見ている選手が多いです。人を見て、誰が誰を見るのか定めて、一人に対して一人がディフェンスするようにしていきたいです。ゴールライン前は熱くなるところですが、もっと冷静になって役割を果たせられれば怖くないと思います。
ーシーズンに向けての一番の課題は何だと思いますか。
フォワードの中にリーダーが何人かいるんですが、その選手たちに頼ってしまっているところですかね。8人全員は発言してくれば修正力も上がりますし、もっと圧倒できると思います。
副将CTB永冨晨太郎
ー筑波大戦を振り返っていただけますか。
合宿最後の試合を勝利で終われたことは良かったと思います。
ー東海大戦と比べてアタックで良かったところはありますか。
しっかり相手を分析して、相手を逆に振ることができました。みんながその攻め方を理解できていたので良かったと思います。
ーBK 全体のディフェンスの課題はありましたか。
相手が今までと違った攻め方をしてきたので対応が遅れました。こういうアタックがあるということも把握して次回以降に臨みたいです。
ーシーズンに向けてBKで強化したいポイントはありますか。
サインプレーであったり、フェイズを重ねないでトライを取れるようにしたりすることです。フォワードを楽にできるような戦略をできるようにしたいです。
FB安田卓平
ーバックスのアタックはいかがでしたか。
繋がってトライできた部分やキックなどやりたいことはできたと思います。ただ後半は風下にあったこともあって、エリアを取れませんでした。風下の時の対応を考えていきたいです。
ー押されている時間もありましたが、チーム全体のディフェンスはどうでしたか。
ファーストタックルのところで受けてしまって、テンポの速い筑波に乗っかられてスペースが空くことが多くありました。そこはコミュニケーションをしっかりとってやれていれば失点は抑えられたかなと思います。
ー前半にはトライを取られてから、3トライを取り返しました。そこでの切り替えはどうやってしましたか。
一人一人が前に出られたこと、自分たちのやってきたアタックができたことが得点につながったと思います。
ー合宿最後の試合としての出来栄えはいかがですか。
勝ったことは一番いいことなんですが、課題も多く見えた試合でした。またシーズンに向けて頑張っていきます。
ー合宿全体を通して一番伸びた部分はどこですか。
アタックですかね。東海大、筑波大と点数が取れたのでよかったと思います。合宿という共同生活の中で、一緒に試合を見たりコミュニケーションを取れたりしたことで、先述の理解は深まったと思います。
ーご自身の調子はいかがですか。
まだまだできることもあったと思います。これからしっかり頑張りたいと思います。
LO堀部直壮(社3)
ーラインアウトについてはいかがでしたか
ラインアウトについては分析されていたので、相手の動きが早く自分たちのサインがうまく通用しませんでした。良い経験にはなったとは思います。
ーはまらなかったという感じですか
デェフェンスも分析していたんですが、はまらなかったですね。相手のスピードが早かったです。
ー東海戦と比べてみていかがですか。
(筑波大は)テンポやオプションも色々あって、春に天理を下している実力のあるチームです。そんな相手に自分たちのデフェンスが40点取られてしまったことは課題だと思っています。失点はもう少し防ぎたいです。
ー合宿最後の試合の出来栄えはどうでしたか。
全体的には自分たちのラグビーが出来ていませんでした。自分たちの合宿での集大成とはならなかったと思うので、これを機に秋シーズンも頑張ります。
ーフォワードとして伸びた部分はありますか。
スクラムやモールの練習はよくしていました。スクラムでターンオーバーなどのオプションができてきているので、そこは有効的に使っていきたいです。