5月12日に南港中央野球場(大阪府)にて行われた関西学生野球春季リーグ第6節対関学大2回戦、同志社は4‐5で敗れた。逆転優勝へ向け背水の陣で臨んだが、ゲーム前半での失点が響き、あと一歩及ばなかった。
福原(政策4)の強烈なライナーが三塁手のグラブに収まり、3時間近くに及ぶゲームが終わりを迎えた。悔しさをかみしめながら整列する選手たち。リーグ優勝の可能性は絶望的となり、彼らの足取りは重かった。
前日同様、先制に成功した同志社。この日も主導権を握るかと思われた。しかし先発の福島(法4)が流れに乗れない。3回表、2四死球でピンチを背負うと、3番姫野(関学大)に適時二塁打を許し同点に追いつかれる。序盤から制球が定まらないエースは被安打1も4四死球で交代を告げられた。

苦しい投球となった福島。
代わった難波(社3)も流れを止められない。併殺崩れの間に1点を献上すると、4回には4安打の集中を食らい3失点を喫した

難波⑱も関学打線に捕まった。
打線は関学大の先発・黒原の前に沈黙した。「点を取られた後の攻撃が雑だった」(前田)。逆転されて以降はわずか2安打と攻略の糸口をつかめないまま、ゲームは終盤を迎えた。
8回裏、今季幾度となく見せてきた粘りで追い上げを図る。先頭の代打・工藤(文3)が自慢の俊足で内野安打をもぎ取ると、福原と森田(法4)が安打で続き、無死満塁のビックチャンスを作り出す。続く西林(政策4)と前田(商4)は内野ゴロに倒れるも三塁走者が生還。2点差に詰め寄る。
このままでは終われない。最終回も先頭の代打・小川晃(商2)が右翼線へ二塁打を放ち、チャンス到来。続く辻(商4)も安打でつなぎ同点の走者となった。1死一、三塁となり途中出場の四川(社2)が犠飛を打ち上げついに1点差。9回裏2死一塁で迎えるは、4番福原(政策4)。平行カウントからの5球目、鋭いライナーは無情にも三塁手のグラブに吸い込まれた。反撃はここまで。3,4回での失点があまりに痛かった。「工夫して最少失点に抑えるべきだった。上手く後輩をリードできなかった自分の責任」(西林)。試合後、扇の要は自らのリードを責めた。

代打起用に応えた小川晃。
チームの大黒柱である福島はけがの影響で万全ではない。チームを救ってきた主将を救えるか。「俺」たちの真価が試されている。(本林大将)
スタメン
(三)辻
(遊)杉内
(一)越智
(左)福原
(中)森田
(捕)西林
(右)前田
(投)福島孝
(二)足立
バッテリー
福島孝、難波、栗田、村居、仲野―西林