4月7日、天理大学白川グランド(奈良県)にて行われた関西セブンズ2018・第1日目予選プール。同志社は第IIIプールを3勝0敗で終え、1位で明日行われる決勝トーナメントに進出した。前後半7分ずつの短い試合時間で行われるセブンズでは一瞬の油断も命取りになる。
第1試合 VS大阪ガス ◯26-14
初戦ということもあり、走り出しは遅かった。試合が動いたのは前半5分の南野(商3)のトライだ。あと一歩のところでトライが取れない状況が続く中での得点に、チームのエンジンがかかった。後半3分には内田(法4)がボールが受け、サイドライン際を独走。ゴールラインまで走りきった。同7分には、高野(社4)から内田にパスが渡ると外へ攻めた。強みのハンドオフで相手をはじき、タッチと同時に高野へパス。そのままトライを決め、2トライ差で初戦を勝利で収めた。

相手を抑える内田

相手をかわし前へ出る南野
第2試合 VS六甲ファイティングブル ◯43-0
後半に若い力が目立った。22m付近での相手ボールスクラムからサイドへこぼれたボールに木下(経2)が素早く反応、そのままトライへつなげた。崔(GR2)は2トライをあげ、チームに大きく貢献した。初戦の勢いをそのままに2試合目は1トライも許すことなく勝利した。

相手をかわす木下
第3試合 VS立命館大学 ◯33-10
予選を1位で通過ために一層気の抜けない試合だった。前半開始早々、桑山(政策2)から原田(心理3)へパスが渡ると、そのまま相手をかわしていき、一気に敵陣深くまでゲイン。再び桑山にボールが渡ってトライを決めた。後半には3年生が魅せた。江金(経3)がディフェンスを抑えながら山本雄(商3)へパス、タックルを受けながらそのボール原田へ託した。自陣で受け取り、ゴールライン内側まで一気に走り抜けた。最後に連続トライを決められるも、3トライ差をつけての勝利。明日へつなげた。

ディフェンスに耐える桑山

ハンドオフで相手を弾く原田
2日目の決勝トーナメントは一度の負けも許されない。昨年のジャパンセブンズ準決勝で敗れた悔しさを晴らすには、優勝しかない。日本一を目指すため、まずは関西を制す。(於保いちこ)
◯コメント
<第1試合 VS大阪ガス>
山本翔(スポ健4)
・1試合目を振り返ってどうでしたかーー
1試合目は大事で毎年しんどいものなので、大事にしつつもチャレンジしていきました。色々できた部分もありましたが課題もあったので、明日までには修正したいです。
・3つのトライがありますが、印象に残っているものはありますかーー
やはり内田のトライですね。内田の突破は強く、みんな信頼しています。この試合でそれがでたのは嬉しかったです。
内田彩貴(法4)
・初戦の勝利で勢いをつけられたと思うのですがーー
勢いはつきました。勝つと負けるでは全然違うので、よかったです。
・強みだと言われていたハンドオフで相手を押しのけ見事トライまで取り切りましたがーー
正直それしかないので、出し惜しみせずに使い切りました。相手もタックルの頭が下がってきてたのでやりやすかったです。
<第2試合 VS六甲ファイティングブル>
江金駿(経3)
・六甲戦を振り返っていただけますかーー
チームとしては2試合目ですが、僕としては1試合目だったのでしんどかったですね。でもみんなで声を掛け合ってできたので良かったです。
・トライもありましたがーー
原田が抜けたのを見て、フォローしました。抜ける感じはわかったので、フォローしたらトライをもらえるなと思いました。
<第3試合 VS立命大>
山本翔
・3試合目を振り返ってどうでしたかーー
前の2試合よりも同志社らしい形のセブンズができていたと思います。悪かったところは、しんどい時間に弱い自分が出てしまうところがあったので、そこはチームで支えあっていきたいです。
・決勝に向けて、守備面での課題があればお聞かせくださいーー
守備としては、しんどい時にやめてしまう選手がでてきているので、そこで自分に厳しくハードワークできるかを自分も含めて大事にしたいです。自分たちよりも体が大きい外人の選手たちに対してしっかり体を当てていきたいです。
金正太(法3)
・試合を振り返ってどうでしたかーー
交代の選手として入るので、試合の流れを変えられるようにという意識で入りました。ポジション的にはボールを回すところなんですが、けが人もいてWTBというポジションで少し思い通りに回すことはできなかったです。ですが途中から入ってテンポは少しは変わったかなと思います。
・明日の意気込みはーー
初日でみんな緊張してたんですが、明日は慣れてきて練習でやってきた通り、のびのびとできると思うので、もっといい結果が残せるように、ジャパンセブンズに出場できるように頑張りたいと思います。
原田健司(心理3)
・全体を通してどうでしたかーー
1試合目はチームとしてのアタックができていなくて、ボールを持って何しようってなったり、目的が明確になってないアタックが多かったです。3試合目はそこを修正できて、しっかりたてついてポイントできて外に回すことができたので、一日の反省を最後にしっかりできたのが良かったです。
ディフェンス面では、全体的にゲームを重ねるごとに、前にプレッシャーをかけて相手が困って何しようってなる状況をたくさんつくれたので良かったです。
・明日の意気込みはーー
今日よりさらにレベルが上がった相手と対戦するので、ひとりひとりが自分の持ち味を出して前半7分後半7分でハードワークして、だれか1人サボったら絶対負けてしまうので、そこをチーム全体で意識を持ってサボらずにやりきることが明日の目標です。
山本雄貴(商3)
・全体を通して個人の反省点はーー
1試合目に体が動いていないというかパスのハンドリングでのミスが多く、しっかりそこを3試合目に修正できたことは良かったですが、最初の試合の反省点はそこです。チームとしては、やってきたことを試合に出せて3勝できたのがすごく良かったです。
・明日の意気込みは?
ジャパンセブンスに出ることが、今回のメンバーだけでなく同志社大学全員の目標だと思うので、そこに導くために1試合1試合全力でやって、勝ってジャパンセブンスに行きたいです。