11月3日、関西学院大学第2フィールドにて行われた関西大学ラグビーJr. リーグ第6戦。関学大と対戦した同志社は52-29で勝利し、通算成績を5勝1敗とした。
台風の影響で延期になった関学戦だが、今回は暖かい秋の陽気の中での試合となった。Aリーグで敗れた相手だけに選手たちも一層気合が入る。終始、同志社が攻め続ける展開となったが、簡単に得点を許す場面も見られた。

試合前の円陣を組む同志社
試合が始まると早速、前半2分にCTB江金(経2)が敵陣5m付近からの独走トライを決めた。さらに同5分SO青木(商3)の左へのショートキックをWTB高澤(社4)がキャッチし大きくゲインすると、そこから江金へボールが渡って左中央へトライ。そして同9分、青木のトライで5点を追加するとコンバージョンゴールも決まり得点は21-0。序盤からエンジン全開で関学大をリードした。

相手をかわしてゴールラインへ走る青木
同18分、関学ボールでのスクラムだったが同志社がターンオーバーに成功し、相手FWが寄っていたところを青木が抜け、7点を追加した。前半終了間際、同志社の反則で自陣5m付近の関学ボールラインアウトになるとモールで押され、押し返す間もないままそのまま被トライ。40-12で前半を折り返した。

トライを決めるFB山本翔(スポ3)
後半2分に関学からトライを決められると、同7分にもディフェンスを抜けられ被トライ。立て続けに2本のトライを許してしまった。

モールで押す同志社
高澤に代わりSH金(法2)が出場するとSH原田(心理2)がWTBへ移動した。同33分にLO松野(社2)からFB山本浩(スポ1)、原田へボールが渡り、右に抜けると中央近くまでボールを運びトライを決めた。同42分の関学のトライで試合終了。優勝へ望みをつなげた。
試合全体を通し、直接得点につながることはなかったものの互いにターンオーバーが多くリズムに乗り切れない場面が多々あった。来週は未だ負けなしの天理大との戦いが控えている。一瞬の気の緩みも許されない。Jr.リーグで勢いづけ、Aリーグに勝利をもたらす。(於保いちこ)
○コメント
SO青木大峻
・どのようなゲームプランを―。
陣地を取っていく事。いつも通りのラグビーで、BK陣が取るのが同志社のラグビー。FW陣がスクラムとかでしっかり組んでくれていたから取ったのはBK陣が多いですけど、全員で取ったトライが多かったです。
・試合の中でのキックは―。
ちょっと良かったくらいで、60点ぐらいです。
・Aチームに向けて自身の課題は―。
悪い流れの時に司令塔としてどういう風に立て直すかというところが課題です。
・ジュニア戦次に向けて―。
次は天理大戦で結構ジュニアとしてもフォーカスを当てている試合なので、やってきたことを出したいと思います。
上手くいかない時にどれだけ声を出せるか。タフな試合になると思うけど、最後まで自分たちのラグビーを貫きたいです。
SH原田健司
・今日の試合を個人的に振り返ってー。
前半の最初は同志社のアタックの起点となるハーフからのハイパントをしっかり蹴り込んで、ターンオーバーできたらそれが一番いい形だし、できなくてもしっかり敵陣に入ってディフェンスから取り返してアタックにという流れで持って行って相手のミスも誘えて、結果的に最初のハイパントからリズムがつくれました。試合の入り方はすごく良かったです。前半の中盤ぐらいから相手のリズムに乗られて、という時に規律を守れていない部分をSHとしてもう少し整備できたら、もっと楽に自分たちのラグビーができたかなと。後半もすぐ2本取られて、いい方向に修正できていないというか、結果的に相手のミスで(関学大の)流れが切れていった部分があったから、そこをロータックルに入らせるとか、SHとして後ろから指示していけたらなと思いました。
・途中からWTBにポジション移動しましたがー。
自分はプレースタイル的にSHだけにこだわってるタイプじゃないので、自分の強みとしてSH以外のポジションも。
ユーティリティープレイヤーを目指しているのでそこはよかったかなと思いました。
・天理戦に向けてー。
今日の同志社のいいアタックができたら確実に前に出れるんですけど、天理は体も強いしフィジカルの部分で絶対前に出てくるので、そこで今日の流れが悪いときみたいにロータックルに入れていなかったり、反則繰り返したり、自分たちが苦しんで後ろに下がってトライ取られるっていう悪いゲームになってしまうので、しっかり規律の部分の整備と、アタックをどれだけテンポ良くして、ディフェンスでどれだけ我慢できるか。体当てて低いタックル入って、我慢して我慢してを繰り返せば絶対大丈夫だと思うので、次はそこにフォーカスを当てていけたらと思います。
HO山﨑翔太
・チーム全体を振り返ってー。
先々週の京産戦ではフォワードとバックスの一体感のあるラグビーができなかったので、その反省を踏まえ全員が主体的にやろうと話し合って練習から取り組みました。その結果今日の前半はかなりいい入りができました。でも後半は相手の流れにのまれてしまって、そこからどう立て直すかと言う意味で、いい経験になったと思う。
・ゴール前ラインアウトで相手に取られることが多かった件についてー。
セットプレーが安定すれば同志社も安定すると思うので、最近は力を入れています。練習でも量もこなしますが質もかなり意識しています。今日僕も一本ミスしてしまいましたが、ミスした時に焦らず、次成功させることを意識した雰囲気作りをできるのが今のチームのいいところだと思います。
・次戦に負けてー。
来週は天理戦でA2で最もフォーカスを当てているところなので、今日以上にいいプレーをしたいです。ただうまくいかない時間帯もあると思うので、そういう時こそ仲間と固まって勝利を掴みたいと思います。
FB山本翔
・今日の試合振り返ってー。
全体的には試合の入りが良かっただけに最後関学さんに押された部分はやっぱり試合通して改善しなければならないところでした。誰が出ても同じパフォーマンスできるようにチーム力を高めていかないといけないと思います。個人的にはケガしてしまったので、ケガしない体を作ってまた戻ってきたいです。
・トライシーン振り返ってー。
13番の江金は突破力ある選手でそうゆうところでしっかりゲインしてくれるのはわかっていたので、その裏でフォローしていくことを先週の試合からずっと意識していて今週もしっかりやっていくってところでそれが実った部分かなと思います。
・今日のバックスについてー。
全体的に試合の入りからエリアマネージメントは上手くいっててエリア取るところは取る、アタックするところはアタックするというところでしっかりメリハリできてて機能していたと思います。その中でもっと精度高くプレーしていくために練習取り組んでいきたいです。
・次戦に向けてー。
ジュニアとしてはすでに1敗しててもう負けられないので、ジュニアでも準備することがAチームにもつながると思うので次節も勝てるように準備していきたいです。