10月21日、同志社大学京田辺グラウンド(京都府)にて行われた関西大学ラグビーJr.リーグ第5戦。龍谷大と対戦し、93-5で同志社が勝利し、通算成績を4勝1敗とした。
降りしきる大雨の中、Bリーグを主戦場とする龍谷大を圧倒した。前半は特にBKの活躍が光った。「前半から前に出て、自分たちのゲームをしようと意識した」(人羅・社1)。先制した直後の11分、センターライン付近から江金(経2)が突破し、パスを受けた人羅がそのままトライした。14分にも江金がゲインし、高澤(社4)のトライにつなげると、23分には自ら相手をかわし、得点を重ねた。「エリアを意識して、同志社らしいらしいラグビーをしたかった」(江金)。パスを回しにくい環境下の中で、展開ラグビーの中核を担った。

雨の中、軽快に球を捌く人羅【写真提供:体育会ラグビー部】

何度も突破を見せた江金【写真提供:体育会ラグビー部】
後半も同志社の猛攻は止まらなかった。3分にファイアラガ(社1)のトライで口火を切ると、8分には同じくルーキーの山本浩(スポ1)が自陣10mラインから大きくゲイン。フォローについた山本翔(スポ3)がそのままトライラインに滑り込んだ。山本翔はこのトライを含め4トライ。力強い走りで存在感を見せつけた。

果敢に攻めるファイアラガ【写真提供:体育会ラグビー部】

4トライをあげた山本翔
Aチームの課題でもあるセットプレーでも相手を寄せ付けなかった。ボールが滑りやすいこともあり、スクラムを組み機会も多かったが、しっかり相手に組み勝ち、BKのプレーの幅を広げた。ラストプレーではラインアウトモールを組み、敵陣22mから抵抗されることなくトライまで押し切った。
Jr.リーグ前節では、強敵でもある京産大の層の厚さを見せつけられた。「明日Aリーグもあるので、勝ってつなげることを皆で意識した」(山本翔)。Aリーグのグラウンドに立つ15人だけが主役ではない。チームの底上げは、関西優勝をぐっと引き寄せる。Jr.リーグでの勝利は、同志社の一つの武器となる。(前淵文蕗)
○コメント
山本翔
今日の試合を振り返ってーー。
先週のJr.リーグで京産に負けてしまい、明日Aリーグもあるので今日しっかり勝って明日につなげることを皆で意識した。その試合で勝ち切れたのは良かった。
大雨の中で何を意識したかーー。
やはり雨なので雨を意識して試合を組み立てなければならなかった。しっかりアタックを継続できたのと、前への圧力があったことが得点につながった。先週を糧にしていいゲームができた。
トライに多く絡んだーー。
雨なので外で取りきるよりは、どこかでブレイクしたところのフォローなどで動いていかないといけないと思った。Bチームのウイングは個が強いので、同じところじゃないところで目立てるようにした。
コンバージョンキックはーー。
チームとしては勝てたが、個人としては課題が残った。課題を克服して来週からも試合に臨みたい。
Aチーム入りに向けてーー。
主将の方からインパクトで流れを変えられる人間が必要だからと奮起を促されたので、そういう部分でチームに貢献していき、Aチーム入りを狙っていきたい。
江金駿
今日の試合を振り返ってーー。
先週負けたので、エリアの部分を意識して同志社らしいラグビーをしたいと思った。雨の中それができたのでこういう結果につながったと思う。
自分のプレーを振り返ってーー。
スペースに入ったらトライが取れたので(笑)。久保さんがいい感じでくれたので、走ったらいけた感じです。
Aチームのレギュラー獲得に向けてーー。
Jrでもどの試合でも活躍して、もっと監督陣に印象をつけたい。力強いプレーでやっていく。
人羅奎太郎
雨で気をつけていたことはーー。
前回の京産戦はミスが多くて、自分たちのプレーができず終わってしまった。前半から前に出てしっかり自分たちのゲームをしようと意識していた。
トライに絡んだプレーも多かったーー。
毎回抜けた後に相手が外側にカバーに入り、内側が空くことは分かっていたので、ずっと狙ってプレーしていた。今日はたまたまトライにつながったと思う。
どのようなゲーム作りを意識したかーー。
敵陣でプレーしようということを声かけてて、最初にキックから入って敵陣に入ってからはボールを動かしトライに繋げようという意識でゲーム作りをした。
今後のシーズンに向けてーー。
まだAリーグが続くので、Aリーグでメンバーとして絡めるようにしっかり頑張って、ここからまた成長していきたいと思う。
ファイアラガ望サムエル
持ち味が出せたーー。
No.8として出場させてもらっている以上は、1年生とかは関係なしに、自分が攻撃の起点となって臨んだ。僕のゲインの後に服部さんとかが運んでくれて、つなげてくれたので仕事はできたかなという感じ。
Aチームのレギュラー争いーー。
4年生がスタメンで楽ではないけれど、リザーブからでも食い込んでいきたい。少しでもチャンスがあれば食い込んでいき経験して、来年以降は自分が中心にアタックができるFWにしたい。
自身の課題はーー。
ディフェンスが一番で、アタックもこんなものではまだまだ。もっと成長してずば抜けたNo.8になりたい。
Jr.リーグではAリーグのことは意識するかーー。
Jr戦でそう思ってしまうと、力んでしまうのでJrはJrで意識して、その結果がアピールになればいい。