10月15日、同志社大学京田辺グラウンド(京都府)にて行われた関西大学ラグビーJr. リーグ第4戦。京産大と対戦し、10-40で同志社が敗れ、通算成績を3勝1敗とした。
今リーグ初黒星の相手は春季リーグでも敗れた京産大。「向こうの好きなように試合をさせてしまった」(山本翔・スポ3)。様々な改善点が見つかる試合となった。
前半3分、同志社のオフサイドから自陣奥深くにタッチを出された。相手ボールラインアウトからそのままモールで押され試合開始早々に京産大にトライを決められた。

相手をかわそうとするCTB安藤(生命3)
試合中盤まではなんとか粘ったが、同27分、同志社のノットロールアウェイから22m付近の相手ボールスクラム。ゴールライン付近まで押され最後はラックからボールを持ち出され被トライ。続けて同33分にもノットリリースザボールから自陣5m付近で相手ボールラインアウト。モールを形成し、そのまま京産がゴールラインまでボールを運んで行った。同37分にもさらに1トライ決められ、0-26と同志社は無得点で前半を終えた。

スクラムを組む同大と京産大

ラインアウトでボールをキャッチするLO大熊(商1)
後半、なんとか追いつきたい同志社だったが、先に得点したのは京産大だった。同5分、京産大は右に展開、オーバーラップを作られそのまま被トライ。さらに点差を広げられた。同18分に京産大の反則から、マイボールスクラム。左に展開し、FWで押していく。最後はNO.8倉本(商4)がトライを決め、なんとか1トライを取り返した。さらに京産大のノックオンから敵陣22m付近のマイボールスクラム。WTB山本翔からSH原田(心理2)へボールが渡り自ら前に出た。倒されるも倉本がさらにビックゲイン。最後に再び山本翔にボールが渡り、同29分、ゴール右端へトライを決めた。連続で2トライを決めるが、反撃開始には遅かった。同39分にとどめの1トライを決められ、10-40で試合終了。全勝優勝の目標は儚く散った。

タックルを受ける倉本

倒される山本翔、この後トライを決める
終始、京産大のテンポで試合が進められた今試合。「展開を増やせるようにもっとボールタッチ回数増やしていかないと」(山本翔)。課題であるスクラムも完全に負けていたとは言えないがまだ届かない。「この一敗は無駄にならないと思います」(HO山﨑・社4)。優勝のためにはもう負けは許されない。残りの試合1つ1つに集中し、同志社ラグビーで頂点を掴み取る。(於保いちこ)
○コメント
山本翔
どういう気持ちで臨んだかー。
まずAチームが立命館に勝って、今日の京産戦のジュニア、Aでも難しい試合になると思うので、下のチームからしっかり盛り上げていこうということでみんなで一本で臨んだ試合だったんですけど、結果的に向こうの好きなように試合をさせてしまったので、まあこれを良い糧にして次のAリーグでしっかり勝てるようにやっていけたらいいなと思います。
今日の試合展開はー。
相手にやられたというよりかは自分たちのミスで相手に流れをあげてたんで、どこかで流れを変えるのがFWなのかBKなのかしっかり押されてるFWでもあるけど、しっかりBKからチームを盛り上げていけるようにやらないといけなかったので、そういう部分ではもっとBKの改善点があるのかなと。
トライについてー。
トライ取れた中は同志社のテンポで進めたところで、やっぱり同志社の強みが出たところでトライ取れたので、そういう展開を増やせるようにもっとボールタッチ回数増やしていかないといかないので、同志社のテンポを作ってしっかりトライ狙っていきたいです。
山﨑 翔太
今日の試合を振り返ってー。
春に京産大に負けて、夏にしんどい思いをしてスクラムとかにはこだわってきました。倒すしかないと思って臨んだんですけど、まだ届いてない。それに気づけたし、自分たちはもっと上に行ける。やっぱり変わらないと、前も言ったけどジュニアが強くならないとAチームは日本一にはならないと思います。残り時間も少なくなってきたからその中でどれだけ変われるかです。
スクラムの組み方にはー。
組み方どうこうというのももちろんあるけれど、スクラムを組むときに「喧嘩するぞ」くらいの気持ちが必要。もちろん今日もあったけど、京産大さんのほうがそこは上回っていました。組み方は試合中に修正できるけど、マインドの部分はしっかり作っていかなければいけないと思います。
チームの雰囲気はー。
何人かは昨日のAで出たメンバーもいました。きついところもあったけれど、試合の入りの部分でどこかに気持ちの緩みがあったかもしれない。ジュニアチームとしても3連勝している中で慢心してる部分があったかもしれない。逆にこの一敗は無駄にならないと思います。次はまた挑戦者の気持ちでいけるし、もう負けたら終わりなので。