10月7日、同志社大学京田辺グラウンド(京都府)にて行われた関西大学ラグビーJr.リーグ。摂南大と対戦し、83-7で同志社が圧勝。通算成績を3勝0敗とした。
全員が体を張り、攻めの姿勢で試合に臨んだ。

スクラムを組む同大と摂南大
前半2分に同志社が先制トライを決めると、同10分、敵陣5m付近でのラインアウトからモールを形成しそのまま押し込んで、最後はHO山﨑(社4)がトライ。同14分に摂南大のFWに攻め込まれトライを決められるも、試合全体で摂南大の得点をこの一回のみに押さえた。

今試合、計4本のトライを決めた山﨑
終始ディフェンスの光る試合展開になった。同17分、PR木田(文情4)のタックルが相手の体へ刺さり、ノックオンを誘った。こぼれたボールをすかさず山﨑がキャッチし、そのままトライ。同34分には敵陣25m付近での相手ボールラインアウトでターンオーバーに成功し、ボールを左に展開。ボールを受け取ったWTB鶴田(法)が左端にトライを決めた。最後は、マイボールラインアウトからのモールで一気にゴールライン手前まで押し込み、再びPR山﨑のトライ。コンバージョンゴールも決まり40-7の同志社リードで前半を終えた。

相手をかわす鶴田
後半から出場したSH原田(心理2)は同1分、右にキックしたボールを自らキャッチし、ゴールライン内側まで一気に走り抜けた。

モールで競る同大と摂南大
前半にナイスタックルでノックオンを誘ったFL嶋﨑(神2)は後半4分にもタックルで相手を仕留めた。そこから相手のオーバーザトップでマイボールスクラム。ボールを右に展開し、WTB山本雄(商2)が相手に絡まれながらもなんとかトライ。直接トライに繋がらずとも、一つ一つのプレーが響いてくる。嶋﨑は同25分の選手交代までディフェンスでチームに貢献した。

低いタックルで相手を倒す嶋﨑
その後も4トライを重ね、83-7の大差で摂南大に勝利した。

試合後、挨拶をする同大
「ひたすら前で体張ってくれて。攻守ともにフォワードのおかげでつかんだ勝利」(鶴田)。FWで押し、ボールを回す。段階を踏んだ確実な攻撃でトライを重ねていった。
この調子でジュニアリーグ日本一へと一気に駆け抜ける。(於保いちこ)
○コメント
山﨑 翔太
・試合を振り返ってー。
全体的に全員の個性をできるように思いっきりやるっていうのと、その中でチームのために体を張ることを徹底して試合に臨みました。
・自分のトライについてー。
個人で抜いてトライとる時の方が時間帯的にも点数が欲しくて、あそこで取り切るか取り切らないかで自分が起点となって。点数取れたら多分チームとしても流れが良くなると思ったんで、そこはこだわってトライを狙いに行きました。そしたらうまく行ったんで、それはチームがいい方向に行ったのかなと思います。
・スクラムについてー。
スクラムはあんまり良くなくて練習してきたことがあんまりうまく、だせた時もあったんですけど終盤になって出せるようになったんで、それはすごい課題というか、こだわってきた分今日は全然ダメだったなというところがあったんで、セットプレー、ラインアウトそうなんですけどそこは今後修正して。来週はもっと強い相手なんでそこはしっかり意識してやっていこうと話しました。
・今後の練習はー。
あくまでジュニア全勝優勝という目標を掲げてて、そこで僕がキャプテンやらせてもらって今やってるんですけど、それ以上にAチームが全国大会出場して日本一になるっていうプロセスにおいて、自分たちが日本一のジュニアにならないとどうしても越えられない壁ってあると思うんで。いい意味でも自分たちから元気出して、チームの影としてAチームの脅威になるようにメンバー1人1人が意識もって。
鶴田 桂樹
・けがの状態などは――。
もう万全の状態です。MAXです。
・試合に入る前に意識してきたことは―
前半は堅く。マイボールキープをしようと。
後半はミスを恐れず攻めていこうと。
攻めとディフェンスのテーマを掲げていて終始そのテーマを遂行することができました。
・個人的にはー。
前のJrの関大戦でポジショニングがよくなかったので、しっかりラインをためてボールをもらうように意識しました。
・試合の振り返り
全体
今日は本当にフォワードのおかげの勝利。ひたすら前で体張ってくれて。攻守ともにフォワードのおかげでつかんだ勝利。
個人
復帰してからトライを取り切れていないので、春の調子を思い出してもう一度プレー意識してトライを取り切れるウイングになります。
A戦に生かすことー。
コーリング(声かけ)です。声かけを第一に、大外で見ている時間が長いのでボールを持っていないときのプレーも大事にしていきたいです。
服部 綾(スポ2)
・復帰戦でしたが調子はどうだったか--。
まだ、ボールをもらえるところでもらえなかったり、前だったらいけるコースもまだコースを探していました。
・復帰までの間、どのようなことを強化したか--。
一回太ってしまったけど怪我した時の体重より減らして、上半身をメインにフィジカルを鍛えました。
・FWの動き(個人の動きと全体の動き)はどうだったか--。
全体的にはしっかりと前に出れていた。ディフェンスでは前に出れてて、アタックではゲインできるところをゲインできていました。
個人的にも、しっかり動けていたかなと思います。でも、もっとディフェンス面でチームに貢献しなくてはと思いました。
・今後に向けて--。
まずはしっかりフルで出場できる体力をつけて、Aチームで活躍できるように頑張っていきたいです。
古城隼人(スポ2)
・チームの動きはどうでしたかー。
FWが前に出てくれていてオーバーラップの状況をいっぱいつくってもらえたので、BKがしっかり声を出して全員で一体となって攻める方向や、どういう攻めをするのかを協力できていたので結構良い形だったと思います。
・自分のキックとの連携はー。
良い場面もあったんですけど、いろいろな声がでていて、どのプレーを選択するかで少し迷った部分があったので、そこは次の試合で、その場にあった判断でキックして行きたいと思います。
・個人の動きはー。
ディフェンスの部分では自分からしっかり前に出れたのでそこは良かったと思います。どうチームを良い方向へ進めていくというのがSOなのてま、そこの部分では結果として出たので、継続してやっていきます。
嶋﨑 晴也
・今日の試合、どういう意識で臨んだかー。
先週の関学戦でラストワンプレーで軽い気持ちでミスしてしまい終わらせてしまったので、自分自身にも次はないというプレッシャーをかけて試合に挑みました。
・良いタックルが多かったが手応えはー。
自分の持ち味はタックルだと思っているので、それがいい感じで出せました。
・タックルにおいて心がけていることー。
とりあえず前に出るということを意識している。足元を狙って、流れを変えるようなタックルを。
・試合全体でFWの動きはどうだったかー。
前半はみんなちょっと動きが固くて、ミスをするところもあったが、後半はしっかり修正できました。うまくまとまれました。モールは皆が固まって押す意識を共有できたので良かったです。
・次のA戦へどういう風につなげていきたいかー。
今日も雰囲気よく試合に勝てたので、来週まであまり時間はないですが、しっかり調整して次がないので勝てるように頑張っていきたいです。