9月3日、同志社大学京田辺ラグビー場(京都府)にて行われた第89回対京大定期戦。前半は拮抗した展開となり、12-3で折り返したが、後半に本領発揮。最終スコア60-10で勝利した。
立ち上がり34分まで、紺グレのトライコールが響かなかった。開始早々はマイボールをキープし、徐々に敵陣に攻め込んだが、反則とペナルティーで攻撃を遮断される。10分を過ぎると、京大ボール保持も多くなり、ついにはPGを決められ先制を許した。ゲームキャプテンを務めたSO西野(商4)は「強気な選択が出来ていなかった。ブレークダウンのところでもペナルティーを取られてしまった」と振り返った。
関西大学Cリーグに所属する京大相手に前半12点のみでは物足りるはずがなかった。

前半2本目、久保のトライ

素早いテンポでボールを捌いた山田(神4)
しかし、見違えるような後半だった。まずは後半2分、ラインアウトモールから押し込み、HO井本(法1)がトライをあげた。11分には10mライン付近でボールを受けた高澤(社4)がタックルを受けながらもゲイン。そのままボールをしっかりとつかみ、京大を突き放した。「FWで取れなかったら自分で取ってやろうと。ボールを渡すつもりはなかった」と、強気だ。3分後にはWTB新谷(経3)からパスを受け、今度は独走トライ。高澤の連続トライが完全に流れを引き寄せた。

力強い突破が目立った髙澤
トライ量産だ。20分、新谷。28分、青木(商3)。32分、寺田(スポ4)と、コンスタントに得点を重ねていく。京大は意気消沈。完全に戦意喪失させた。とどめは終了間際の木原(文情4)、小田切(法3)のトライでノーサイド。60-10で終わってみれば大差をつけての勝利だった。

新谷のトライ

トライを決め、喜ぶ寺田

木原のトライ
スポーツは怖いもので、ワンプレー、ワンアクションで流れが90度変わることがある。2日の明大戦でも流れをつかみかけたが明大のモールトライで一気に流れを変えられた。今日は高澤のトライで波に乗り。意地を見せた。

勝利し、再び記念杯を受け取るゲームキャプテン西野
時は来た。次に紺グレを着た戦士がピッチに立つのは関西リーグだ。9月30日、関学大と宝ヶ池で相見える。
いよいよ始まる。胸の高鳴りが収まらない。(只松 憲)
○コメント
SO西野祐士
前半の悪い流れ――。
強気な選択ができてなくて、今までやってきたアンダーラインを切っていくっていう事ができなかったのでそこをもっと意識やっていかなければいけない。春、夏と取り組んできたブレークダウンのところでペナルティーを取られてしまったのでそこをもっとこだわっていくことを声かけてました。
ハーフタイムではどんな声掛けを――。
前半に声かけた内容をすればボールを外に動かしていけるようになると話していた。苦しいことからコツコツとやっていこうと話していた。
CTB髙澤正徳
トライシーンを振り返って――。
FWがモールでとりきれなっかたら僕にボールくれるようにFWに言っていた。パスを考えずにゲインすることだけを考えていた。トライにつながった。
A戦に関して個人的な意気込み――。
僕は足もそんな速くないし、去年までは13番だけをやってきて、今年からチームの意向でWTBとか12番も任されるようになった。その中で必要とされているのは身体を張ったプレーでチームを勢いづける事だと思うので、必要とされるならばポジションのこだわりとかはに。与えられたことにしっかり答えられるように準備していきたい。