6月16.17日に京都アクアリーナにて行われた第17回関西学生夏季公認記録会。同志社からは5人の選手が出場し、自己ベスト更新、そして各種大会参加標準記録突破にむけて己との戦いを繰り広げた。
またもやこの男が自己ベストを更新した。杉本(文情3)の勢いはとどまるところを知らない。本大会1日目、彼にとって大本命である50㍍自由形に出場。「インカレの標準記録を切りたかった」と語る杉本は、見事な力泳を見せ23秒13でフィニッシュ。自己ベストである23秒82から0.69秒縮めることに成功した。更に、このタイムは本大会の目標として定めていたインカレの標準記録である23秒50を悠々と突破している。

スタートを切る杉本
大会2日目には、100㍍自由形にも出場した。タイムは51秒74。自己ベストである51秒63に迫る記録を残すも、急成長を遂げている彼にはやはり物足りなかったようだ。「自己ベストも出すことが出来ず悔しかった」。現状に決して満足しないその姿勢から、更なる成長を予感させられた。彼の伸び代は測りきれない。

好タイムをたたき出す会心の泳ぎをみせる杉本
そんな杉本とともに本大会に出場した、有賀(スポ2)にも注目だ。2年立て続けに右肩に怪我を負い、思うように練習出来ずにいた彼は、復活に向けて努力を重ねていた。
大会1日目、50㍍自由形に出場し、1分53秒15でレースを終えた。彼のベストである1分49秒80にはまだ程遠いタイムであった。更に2日目に出場した400㍍自由形では3分58秒39でフィニッシュするが、こちらもベストに8秒近く届かない結果となった。「ベストからはは程遠いが、タイムは少しずつ戻ってきている。やっていることは間違っていないかなと思う」と語った。
現状を知るために出場したという本大会で、練習の成果を実感できたことは大きな収穫だろう。

力泳する有賀

タイムを確認する有賀
高校時代から、有賀の活躍は目ざましかった。全国大会でも決勝に駒を進めるほどの実力を持っていた。そんな彼にとって、怪我の影響で泳げなかった半年間、そしてリハビリの日々のつらさを想像することは容易だ。「自分だけが周りから遅れていくと思う日々が続いてすごくしんどかった」と心境を語った。しかし、彼の素晴らしい泳ぎは怪我にかき消されることは無い。水の感覚を戻す練習に始まり、体力を戻すために持久系のトレーニングを集中的に行った。前を向き、焦らず着実にトレーニングを積んでいる。目標とする、インカレのリレーメンバーの座を獲得できるか。復活の時はそう遠くない。きっと、再び大輪の花を咲かせてくれるだろう。今後の活躍から目が離せない。(泉 美咲)
[結果]
杉本(文情3)
50㍍自由形23秒13
100㍍自由形 51秒74
有賀(スポ2)
200㍍自由形 1分53秒15
400㍍自由形 3分58秒39
今北(社2)
200㍍自由形 1分52秒00
チャレンジレース 1分52秒48
矢野(スポ2)
100㍍自由形 52秒81
200㍍自由形 1分55秒42
佐々木(経1)
200㍍自由形 1分53秒43
400㍍自由形 4分00秒94